【新聞ウォッチ】強引な「ゴーン改革」、日産系部品メーカーが牽制球

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【新聞ウォッチ】強引な「ゴーン改革」、日産系部品メーカーが牽制球
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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール

2002年5月22日付

●日産ゴーン社長と千速鉄連会長、自動車用鋼材価格巡り火花(読売・8面)

●円高加速1ドル123円台、自動車など輸出企業の業績回復の足を引っ張る恐れ(読売・9面)

●日産、ミニバン市場に攻勢、新型エルグランド発売(産経・8面)

●トヨタ、世界シェア1割突破、GM、フォードに次ぎ3位 (産経・9面)

●ロシア自動車「ソーク」、中国で生産へ (朝日・10面)

●京都議定書、日本批准へ、温暖化対策決め手欠く (日経・4面)

●カルソニック社長けん制、日産向け値下げ応じず (日経・11面)

ひとくちコメント

「この新型車も素晴らしい。私も家族と乗るマイカーにする」などと、新型エルグランドの発表会見でも上機嫌の日産自動車のカルロス・ゴーン社長。

そんなゴーン社長が取り組む「コスト削減計画」に水を差すような批判的な発言が身内から飛び出した。きょうの日経によると、日産系部品大手、カルソニックカンセイの高木孝一社長が「日産自動車側が説明する一年前倒しの部品値下げには応じていない」と決算発表会見で発言したからだ。

ゴーン社長は2002年度までの購買コスト削減計画を一年前倒しで完了、4月から3年間でさらに15%削減する新たな計画を打ち出したが、高木社長は「3年間で2割の値下げが約束で、まだ3年目が残っている」と主張し、ゴーン社長の強引なやり方をけん制したもの。

一方、読売によると、ゴーン社長は「日本の鉄鋼メーカーは市場の競争に向き合うべきだ」と自動車向けの鋼材価格の引き上げを狙う鉄鋼業界をけん制。これに対し、千速晃・鉄連会長は「国際価格の水準よりも安い」と猛反発した。身内を含む“抵抗勢力”を抑えることも新たな経営課題として浮上してきた。

《福田俊之》

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