『アテンザ』のイメージカラーは黄・青・赤。「スタイリングがZoom-Zoom(ズーム・ズーム)というプリミティブなものであるから、カラーも3原色を選んだ」と、現・デザイン本部アドバンススタジオの小泉巖チーフデザイナーが語った。
アテンザのエクステリア・テーマカラーはボディ・タイプ別に、「カナリーイエローマイカ」(スポーツ)、「ブルーパシフィックマイカ」(セダン)、「クラシックレッド」(スポーツワゴン)の黄・青・赤とまさに3原色。
「スタイリングがZoom-Zoom(英語圏の子供が口にするクルマの擬音で、日本語ではブー・ブーにあたる)という、動くことへのプリミティブ(根源的)な魅力であるから、色についてもプライマリーカラーを選び、立体をきちんと見せる色で、さらにソウルフルで活き活きとした色をイメージに据えた」そうだ。
また鋭い方は気付かれたかもしれないが、スポーツ(ハッチバック)仕様のテーマカラーにもなっている「カナリーイエローマイカ」は、昨年東京モーターショーに出品されていたアテンザの“黄色”とは微妙に違っている。小泉チーフデザイナーによると、「コンセプトカーの黄色は、いわゆる“モーターショー仕様”。ショー会場での照明等も計算に入れたソリッドカラーを使用した」という。
一方、市販バージョンでは「女性にハッチバックが受け入れられているという状況を考慮し、ソリッドカラーの黄色ではレーシーな印象が強すぎると判断、マイカにして少しやわらかさを出した」と明かしてくれた。