労災認定数は過去最多に---職業ドライバーはつらい

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厚生労働省は23日、昨年1年間に働き過ぎによる過労死や病気を理由に、全国の労働基準監督署に労災申請した690件のうち、認定された件数が143件であることを明らかにした。統計を取り始めた1987年以降最多で、昨年よりも58件増加している。

申請した人のうち、最も多かった職種はタクシーやトラックなどの運転手で30件。これに事務系管理職26件、技術系専門職25件が続く。労働災害の発生件数自体も運輸は突出しており、事故で怪我を負わなくても、その記憶からPTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症し、これが原因となり労災認定されるというケースもあった。

リストラされた結果、タクシー運転手となるということがここ数年増加しているが、慣れない激務で体調を崩すことも多いという。また、それがひとつの要因となり重大な事故につながったり、あるいは自殺に追い込まれるようなケースも見受けられる。

厚生労働省では「労災を申請するということが浸透してきたということもあるのかもしれないが、労働条件が悪化しているという証拠でもある」とコメントしている。

《石田真一》

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