低位株が買われた一方で、値がさ株が売られ、全体相場は小動き。円相場が1ドル=124円台に上昇したこともあり、自動車株は軟調。
トヨタ自動車、日産自動車が反落し、ホンダは前週末比80円安の5550円と反落。もっとも一時は40円高まで上げるなど、リコール問題は重視されていないようだ。いすゞ、富士重工業が下げ、三菱自動車工業もさえない。その中で、マツダとスズキ自動車工業がしっかり。大手5社の4月の生産・販売実績が公表され、日産・ホンダの好調と三菱自・マツダの不調が鮮明だったが、株価の材料とはならなかった。
完成車メーカーが元気のない中で、この日は大手部品メーカーのプレス工業が市場の注目を集めた。前週末の取引終了後に2002年3月期決算を発表したが、今期経常利益は前期比3.6倍増で最終損益も黒字転換する見通し。買い注文が殺到し、30円高の92円と1日の上昇率が48.3%に達した。