新型『ポロ』のメカニズムついて、フォルクスワーゲンAG研究開発部門A0/A00クラスのプロダクトマネージャー、クリスティアン・ビュアマンに話を聞いた。
まず、新規導入された電動油圧式パワーステアリングについては、「電子制御することで、細かなアシスト制御が可能になりました。燃費低減効果については、先代より大きくなり、剛性が上がったボディのウェイト増を相殺して、全体では先代と同レベルを確保しています。この技術は、他のモデルにも順次投入していきます」とのこと。
また、「燃費のいい直噴ガソリンエンジンを導入する予定です」とのことで、ディーゼルはないのか、と問うと、「ディーゼルの直噴は、より低燃費で、よりパワフル、よりファン・トゥ・ドライブですが、日本ではディーゼルが支持されていないのがとても残念です。ヨーロッパでは厳しい排出ガス規制をクリアし、広く受け入れられています」と語る。
日本では軽油の硫黄分の問題があるのだが、「まずユーザーがメーカーを動かし、ムーブメントを起こさないと状況は変わりません。ぜひ一度乗っていただいて、ディーゼルの良さを認識していただきたい」と力説する。
確かに、黒煙を吹き上げるディーゼル車を疎ましく感じることもあるが、そのようなディーゼル車ばかりではないのも事実。冷静にそのメリットとデメリットを判断すべきだろう。