右翼街宣車の威圧に負けた日本道路公団---事例集も出回る?

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警察庁は30日、全国の高速道路や一般有料道路で、右翼の街頭宣伝車が軽自動車の通行料金を支払い、強引に出口を突破しているという実態を明らかにした。街宣車の多くは大型バスを改造しており、本来なら大型車の料金に該当するが、料金収受員を脅して不当に安く通過させていたという。

これは警察庁が今年2月に東京都内で行われた右翼の集会を捜査した際の過程で明らかになったもの。それにると通行した街宣車のうち、正規料金を支払ったのは1割程度に過ぎず、大半の街宣車が一番安い軽自動車料金しか払っていなかった。高速道路を降りる際、料金収受員に「この額でいいよな?」と脅し、無理やり軽自動車料金を押し付けていたとみられる。一部とはいえ料金を支払っている以上、タダ乗りにはならず、さらに収受員に「これでいいか?」と確認させた上で支払っているので、同意を得られたものと判断され、その後の訴追が困難になっているという。

警察庁からの連絡を受けて、JHでは今月、各支社に対して「こういったケースでも適正料金を収受するように」という内容の通達を出したが、その後も守られていない。また右翼団体同士でも「こうすれば問題なく通過できる」といった事例集が出回っているようで、全国で同様のケースが起きていることも確認できたとしている。JHでは今後は、適正に収受するよう警察と連携していくとしているものの、過去に起きた案件については脅迫罪による告発は行わない模様だ。

国民のほとんどは、高額な高速料金をちゃんと支払っているにもかかわらず、まさにJHの事なかれ主義が起こした事件だ。今後、高速道路を通行する時は軽自動車と言い張れば、安く通行できるかも?

《レスポンス編集部》

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