FIFAワールドカップのチケッティング業務を独占するイギリス・バイロム社は2日、同日未明から海外販売分の売れ残りチケットをインターネット上で販売するサービスを開始した。これを聞いて大慌てとなったのはファンだけでない、警備を担当する警視庁でも大騒ぎになった。
インターネット上で購入したチケットは、競技場とは別の場所にあるチケット引き換え所で交換することになる。東京の場合は有楽町にある東京国際フォーラム内にバイロムのチケッティングセンターが設けられているが、予約対象者だけが訪れる場所であるなどの理由から、1日までは重点警備対象ではなかった。
ところが急きょ一般販売が決まったため、警視庁では新たに人員配置を見直し、常時10人以上の警察官をチケッティングセンターに配置することになった。今回のチケットはインターネット上でのみ販売されているため、予約手段を持たない人たちとの間でトラブルが起きることを予測したためだ。
購入者希望者同士のトラブルは生じなかったものの、チケッティングセンターの職員にクレームを言う購入希望者は続出した。大きな混乱こそ無かったが、警備する側としても寝耳に水の事態。デジタルデバイド(情報格差)が思わぬ形で出現することになったが、まだ始まったばかりなのに先が思いやられる?