【新聞ウォッチ】国内の新車販売「底打ち宣言」は本当なのか!?

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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2002年6月4日付

●W杯にも負けず----輸入小型車も熱い「ラテン系VSドイツ」(毎日・8面)

●ハラハラ日本代表スポンサー、日産は移動車両を提供(読売・8面)

●ソーラーカーレースのドリーム・カップ、試走会開催(読売・17面)

●5月の新車販売、9カ月連続減少、トラックの大幅落ち込み響く(東京・8面)

●米景気の断面、リンカーン・アラパマ州、「第2のデトロイト」誕生(日経・9面)

●いすゞ、三菱商事とタイに事業統括会社設立へ(日経・13面)

●ブリヂストン、アジア生産1割増に(日経・13面)

ひとくちコメント

きのうは日本自動車販売協会連合会と、軽自動車だけを扱う全国軽自動車販売協会が、5月の新車販売台数をそれぞれ発表した。きょうの産経を除く各紙が経済面で取り上げている。毎日と東京は「9カ月連続前年割れ」、さらに、朝日は「18年ぶりの低水準続く」という見出しで、石油危機後の不況が長引いていた当時の最悪の水準という悲観的な記事となっている。

ところが、日経は「国内新車総販売9カ月ぶり好転」という正反対の見出しを掲載。記事も「国内の自動車販売に底打ちの兆しがみえてきた」などと明るいタッチの書き出しである。どちらの記事も間違っていないが、何故、こんなに解釈が違うのかというと、日経以外は軽自動車を除く自販連の発表資料だけを使っているからだ。

年間150万台以上も売る「軽」を仲間外れにするのも時代錯誤だが、その「軽」が多少上向いただけで「底打ち宣言」とも読み取れる日経の記事も勇み足。それよりもトヨタの低迷が続いているほうが深刻ではないのか……。

《福田俊之》

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