「不本意ながら」チームオーダーは不問……FIAが考えた100万ドルの理由

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
「不本意ながら」チームオーダーは不問……FIAが考えた100万ドルの理由
「不本意ながら」チームオーダーは不問……FIAが考えた100万ドルの理由 全 1 枚 拡大写真

FIAのスポーツ委員会がオーストリアGPにおける行為に対して、フェラーリF1チーム、ミハエル・シューマッハ、ルーベンス・バリケロの3者に合計100万ドル(約1億2000万円)の罰金を命じた。しかしこの罰則は、実はチームオーダーに対してではない。

FIAによると、2人のドライバーはチームとの契約下でチームオーダーに従う立場にあり、チームオーダーに関して処罰されない。いっぽうオーダーを下したチーム自身についても、選手権獲得のための最良の手段とチームが信じて発令するチームオーダーには長い歴史があり、「不本意ながら」現状ではチームオーダーを理由にチームを処罰することはできないという。

FIAが問題にしたのは表彰式での各者の行動だ。

1:まず2位になったバリケロ(ブラジル人)が、1位になったシューマッハのためドイツ国歌が演奏されているときに表彰台の1位にいたこと。
2:次に優勝チームのためにイタリア国歌が演奏されているとき、表彰台の1位にシューマッハとバリケロの2人で立ったこと。
3:さらに開催国オーストリアのVIPが1位のトロフィをシューマッハに渡したとき、シューマッハは挨拶せずにそれをそのままバリケロに渡し、2位のトロフィを受け取ったこと。
4:そしてチームが、契約下のドライバーに表彰式次第を守らせ、GP開催国貴賓に失礼がないようにする義務を怠ったこと。

罰金100万ドルは3者合計の数字で、分担についてFIAは定めていない。また罰金の半額をただちに支払うことを命じ、残り半額の支払いに1年間の猶予を与えている。期間内に同様の違反があればその時点で支払わなければならないとしている。

《高木啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  2. 【プジョー 3008 新型試乗】全身鋼のような硬さに満ち溢れる。これが新時代のプジョーか…中村孝仁
  3. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
  4. メルセデスベンツ初のEVワゴン、CLAシューティングブレーク新型…IAAモビリティ2025
  5. レクサス『IS』改良新型、米国はハイブリッドなし..V6ガソリンだけを設定
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る