「逆走すれば被害甚大…」、茨城県警の警官が逃走車両に威嚇発砲

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2日午後、茨城県取手市内の国道6号線で、窃盗未遂容疑で逃走中の容疑者が運転するクルマが中央分離帯を越えて逆走しようとしたため、他車に危険を与えると判断した取手警察署の巡査部長が拳銃1発を威嚇発砲したことを明らかにした。容疑者はクルマを乗り捨ててなおも逃走を続けたが、3時間後に1人が緊急逮捕されている。

警察の調べによると、この事件は2日の午後2時10分ごろに発生した。つくば市内のスーパー駐車場に置いてあったクルマの車内を物色している男2人を所有者の男性が発見し、警察に届け出た。急行した警察官が男に職務質問しようとしたところ、男たちは近くに止めてあった自分たちのクルマで逃走を開始した。

クルマは逃走する際、途中で7台のクルマと接触や衝突を繰り返し、取手市内に入ってからも逃走を止めないなど抵抗を繰り返した。やがてパトカーに前後を挟まれる状態となったが、中央分離帯を乗り越えて逆走しようとしたため、他車により一層の危険を与えると判断した取手警察署の巡査部長が「撃つぞ」の警告の後、上空に向けて拳銃1発を威嚇発砲した。

男たちはその後もしばらくクルマでの逃走を続け、市中心部でクルマを乗り捨てて徒歩で逃走。追跡していた警察官はここで犯人たちを見失ってしまった。

ところがこの追跡劇に参加した警察官がJR取手駅前をパトロール中、逃げた男のうち1人を偶然発見し、その場で緊急逮捕している。警察での取調べに対し、男は容疑について黙秘しているという。

今回の発砲について、茨城県警では「発砲は適正であり、妥当だった」とコメントしている。

《石田真一》

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