刺殺は偶発的という主張---栃木の暴走族抗争による殺人事件

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敵対する暴走族のメンバーをバタフライナイフで刺して死亡させ、殺人罪に問われている20歳の元暴走族メンバーに対する論告求刑公判が2日、宇都宮地裁栃木支部であり、検察側は懲役14年の実刑判決を求刑した。

事件は昨年11月4日早朝、隣の市を拠点とする暴走族グループが自分たちの縄張りを勝手に走ったことに腹を立て、このグループの壊滅を狙って乱闘を仕掛けたことが発端。被害者が「卑怯なことするヤツだ」と挑発したことに腹を立てた被告が、持っていたバタフライナイフで被害者の左胸など数カ所をメッタ刺しにして、失血死させたという壮絶なものだった。被害者の出血量はおよそ2リットルに達していたという。

2日の論告求刑公判で検察側は「被告には多数の非行歴があり、事件当時は少年であったという主張もあるが、実際には19歳10カ月であり、未成年であることをことさら強調し、被告人に有利に考慮することはない。殺意は確定的なものであり、現在も相手が挑発したから事件に至ったという主張を繰り返すなど、反省している様子は全くない」として、裁判長に対して懲役14年の実刑判決を求めた。

これに対して弁護側は「被害者の挑発的行動が無ければ犯行は成立しなかった。衝動的な殺意と、計画的な殺意は区別して配慮すべきだ」と訴え、事件が偶発的に起きた“事故”であることを強調している。

《石田真一》

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