大阪府警は4日、約200件、合計450万円相当のひったくり犯罪を繰り返していた28歳と31歳の男を逮捕し、窃盗容疑で送検していたことを明らかにした。2人はオフロードバイク競技で入賞したこともあるほどの運転テクニックを活かし、盗みを重ねていた。
2人は暴走族グループの少年たちがひったくり犯罪を繰り返していることをニュースなどで知り、「俺たちならもっとできるんやないか?」という考えから、犯罪に及んでいたという。2人はオフロード競技に入賞した経験があるほどバイクの運転に長けており、ひったくり犯罪についても「どちらが儲けられるか競ってみよう」と話し合っていたという。
片手でも運転できる大型スクーターを購入し、ブランド物のバッグを持った若い女性をターゲットに襲い掛かっていた。少年らが行うひったくりは2人1組で犯行に及ぶことが多いが、この2人は自分の運転テクニックと大型スクーターの機動性をフルに活かし、単独での犯行しか行っていない。盗んだ金は遊興費として使い、ブランド物のバッグは質屋に入れて換金し、そのカネで犯行に使うバイクのメンテナンスなどをしていた。
警察が逮捕時までに把握した被害件数は約200件、被害総額は450万円を超える。比較的短期間に行われたひったくり犯罪としては、かなり多い件数となるが、2人の男にとってはこれがゲームそのものだったようで、反省している様子もあまり無いという。