日産ディーゼル工業の仲村巖新社長は5日、社長就任後初めての記者会見にのぞんだ。「小さな企業規模を生かし経営のスピードアップと収益力の向上に取り組む」と抱負を語った。
仲村新社長は日産出身の元エンジニア。「開発は不可能が可能になる世界だ。これはどの分野にもあてはまること。人を信頼し活躍の場を与えれば必ず実績が出る」と力強く語った。
日産ディーゼルは仲澤前社長時代にリストラを実施し黒字化にこぎつけた。問題となっているのは全体で4169億円ある有利子負債。特に、売れば売るほど膨らむ仕組みの販売金融の負債1350億円あまりがネックになっている。仲村社長は「金は寝かせず早くまわすことが必要」といいキャッシュフローを重視した財務改善を行っていく考えを示した。
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