【飲酒運転高速バス】勤続24年、教官資格運転手の飲酒運転は過去にも?

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7日午後、山梨県内の中央自動車道・談合坂サービスエリア内で発生した物損事故によって発覚した高速バス運転手の飲酒運転について、JR東海バスは8日朝から記者会見を開き、同社が把握している事故の状況などを公表した。

同社によると、運転手の飲酒の可能性を指摘されたのは7日の午後4時ごろで、事故を起こした「中央ライナー4号」に乗った女子大学生の母親から寄せられた1本の電話だという。

乗客の女子大生はバスの出発直後から車窓の風景などの感想について、携帯電話からのEメールで母親に向けて発信していた。ところが午後3時すぎから様子が一変。「運転手さんが意味のわからない独り言を大声で叫んでいる」、「前のクルマにぶつかりそうになった!」、「路肩に乗り上げたりフラフラしながら走っている」、「事故を起こしそうで怖いよう」などのメールが矢継ぎ早に届くようになった。

このため、JR東海バスの営業所に「飲酒運転しているらしい。早く連絡を取ってバスを止めさせて」と依頼、合わせてメールの内容も全て伝えた。営業所はバス備え付けの自動車電話に何度も連絡を取り続けたが応答はなく、ようやく運転手が電話を取った頃にはすでに事故を起こしており、その際に「体調が悪くてもう運転できない」と申告し、飲酒運転については回答が無かったらしい。

その後、山梨県警の調べもあり、飲酒が出勤前の自宅(焼酎コップ1杯)、出発前の車両点検中(缶チューハイ500ミリリットル)、営業所出発直後(同)だったことが判明。また、取調べに対しても「予想以上に酔った」と話していたことも同日夜になってわかった。

この運転手は勤続24年のベテランで、教官資格も有している。しかし、以前にも路上駐車中のクルマにバスを追突させるなど、この運転手のテクニックからは考えられない事故が1件あり、同社では「これも飲酒によるものだったのではないか」として、運転手が山梨から戻り次第、徹底的な社内調査を行う方針だという。

8日の会見で同社の吉川公行社長ら幹部社員は「厳正な処分をしたい。高速バスに対する信頼を裏切ったことを心からおわびしたい」と謝罪している。

《石田真一》

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