【飲酒運転高速バス】乗務員用バッグの中に焼酎入りのミニボトル!!

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山梨県警は9日、中央自動車道で酒気帯び運転を行い、上野原町の談合坂サービスエリア(SA)内で接触事故を起こして7日に検挙されたJR東海バスの運転手が、乗務用バッグの中に焼酎が入ったミニボトルを隠し持っていたことを明らかにした。この運転手が恒常的な飲酒運転を行っていた証拠でもあるとして、関係者から詳しい事情を聞く。

警察によると、7日にこの運転手が談合坂SA内で駐車中の他車と接触する事故を起こした際、「乗務前に飲酒を行った」という運転手本人の申告に基づき、運転席内から缶チューハイの空き缶ひとつを回収している。道路交通法違反でこの運転手の検挙を行った警察官が「他にもアルコール類は無いか?」とたずねたところ、運転手は乗務員用として会社が支給しているバッグの中から焼酎が入ったステンレス製のミニボトルを出したという。中身はほぼ満たされており、運転手自身が「乗務終了後、仮眠室で飲む」と供述したため、その場では「事故とは無関係」と判断し、本人に返還した。

ところがJRバス側から山梨県警に対し、この運転手の飲酒量と検挙内容をたずねる内容の問い合わせが何度か入るなどしたため、不審に思った警察官が運転手本人に再度事情を聞いたところ、出発前にも飲酒をしていたことがわかった。また、以前にも同様の事故を起こしていたことを示唆する発言を運転手自身が行ったため、焼酎のミニボトルについては運転中に飲もうとしていた可能性も捨てきれないとして、同日深夜までに押収する手続きを取ったという。

事故自体は軽微だったということもあって、運転手は反則キップの交付のみで釈放されており、未明に警察署を訪れた同社の関係者に引き渡されたという。しかし、こうした行為が恒常的に行われていた可能性もあるとして、9日と10日に本人と関係者から詳しい事情を聞くとしている。

JRバス東海や、東京〜名古屋間の高速バスを共同運行するジェイアールバス関東によると、両社の車庫に併設された仮眠室内での飲酒も原則禁止で、運転手が警察への供述のように飲酒を行っていたとすれば、これも服務規程に反する行為になるそうだ。

《石田真一》

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