ターボ壊れてエンジンブローが事故の原因? 淡路で35人が死傷の大事故

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11日午後、兵庫県淡路町内の神戸淡路鳴門自動車道下り線で、エンジン故障を起こして停車したトラックを避けようとしたバスに後続のトラックなど9台が次々と追突。3人が死亡し、32人が重軽傷を負うという大事故となった。

警察の調べによると、事故が起きたのは11日の午後8時40分ごろで、下り線を走行していた大型トラックのエンジン(ターボ装置)が壊れ、白煙を吹き上げる状態となった。トラックの運転手は異常に気づき、路肩にクルマを止めようとしたが、噴出した白煙に視界を遮られたJR四国バスがスピードを下げたところ、同様に視界を失っていた後続車が次々と追突したとみられる。

バスはユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)から高松に向かっていたJR四国バスと、高速舞子から東浦町の夢舞台前に向かっていた本四海峡バスで、共に20人程度の乗客が乗っていた。最も被害が多かったのは大型トラック2台に挟まれたワゴンタクシーで、運転手と乗客の2人が死亡。また、最後部で減速できないまま追突した大型トラックの運転手も死亡している。

警察ではエンジン故障を起こしたトラックが事故の発端になったとして、この運転手を道路交通法違反(整備不良)、他車に追突したトラックやバスの運転手を業務上過失致死・致傷容疑で検挙し、事故が起きるまでの詳しい経緯を聞いている。

取調べに対して、エンジンブローを起こしたトラックの運転手は「煙には明石海峡大橋の中央付近で気づいた。減速しながら走ったが、事故現場付近でボンという音がして凄まじい煙を噴出した」と供述。また、後続のJR四国バスの運転手は「一番左を走っていたトラックからすごい量の白煙が噴出し、視界がゼロに等しくなった。カーブが続くので危険だと思って減速したところ、後方からの衝撃が数度続いてきた」と話しているという。

《石田真一》

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