ドリフト族を封じ込めるにはドリフトできない道路にすれば良い---当然だけど

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滋賀県大津土木事務所は15日、県道下鴨大津線(通称:山中越)にて実施していた「ドリフト族走行抑止対策工事」を終了させたことを明らかにした。滑りやすい路面で成立するドリフトを封じるため、滑りにくくする工夫をしたという。

県道下鴨大津線は山中を通過する道路で、急カーブやアップダウンが続くことから、週末になると京阪神地区全域から腕自慢のドリフト族が集まる。多いときには50台近いクルマがドリフトを行い、それを見物するギャラリーも100人以上集結する。幸いなことに重大な事故は発生していないが、小規模な接触事故は日常茶飯事と化している。生活道路であり、地元住民の利用も多いが、最近では「怖くて通れない」といったクレームも数多く寄せられていた。

滋賀県ではドリフト族を封じ込めるための対策をいろいろと考えてきたが、「ドリフトはカーブで後輪を滑らせることで成立する」ということに着目。だとしたら「道路自体を滑りにくくすればいい」という結論に達し、滑りにくい構造の舗装技術を新たに導入することになった。

導入された舗装技術は「グルーピング舗装」と呼ばれるもので、空港の滑走路などで採用されているもの。道路に深さ5ミリ、幅1センチの溝(グルーピング)を多数設けるもので、本来はこれにより水はけを良くし、一定の摩擦力を確保する。タイヤに溝が彫られているのと全く同じ原理だ。この舗装にはもうひとつ、高グリップを確保することで滑りにくくし、停止距離を短くするという効果がある。滑走路の舗装に多用されているのはこのためだが、これを峠道に採用することで後輪のスライドを物理的に不可能にしたとしている。

今回導入されたのは頂上付近の300メートル区間で、ここでドリフト族の状況を見極め、残りのカーブにも導入することを決める方針だ。ドリフト族にとっては大迷惑だが、峠を利用する一般車にとっては滑りにくく、雨の日でも安全に通行できるようになったので非常に好評だという。

《石田真一》

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