香川ルールを撲滅せよ!! 県民性による交通違反を抑止させたものとは

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香川県警は16日、県内の主要43交差点で行った制服、私服警官による合同取り締まりの結果を明らかにした。この取り締まりによって摘発されたのは198人で、信号無視が最も多かったという。

この取り締まりは15日の午前7時から午後7時までの間、県内にある主要幹線道の交差点43カ所で断続的に行われた。時間帯によって、制服の警察官、私服の警察官を分けて配置。それぞれの警察官が見ていることに対する違反抑止効果も合わせて測定した。

こうした取り締まりが行われることになったのは、悪名高い“香川ルール”の存在があるという。香川県の交通マナーは非常に悪い、というより「劣悪の域に達する」と警察関係者が嘆くほど。合理性を重視する(?)県民性が災いしてなのか、クルマに乗ったら急がなくては損という風潮が蔓延しているという。他車がいないときの信号無視や、強引な右折(しかも直前までウインカーは点灯させない)、踏切前での一時停止無視など、数え上げたらキリがない。

さらにはこうした行為を違反とは思っていない県民が大半で、県警は「違反行為であることの周知徹底」を目標に、今年から制服警官ではなく、通行者と見間違えやすい私服警官を交差点に配置。違反を発見した直後に検挙するという方式の取り締まりを行ってきた。

今回の取り締まりは2回目で、制服警官を配置させる時間と、私服警官を配置させる時間をそれぞれ分けた。この結果、制服警官を交差点に立たせた場合、違反行為が極端に低下することが確認されたが、その半面で私服警官しか立たせていないときにはやりたい放題のドライバーが目立った。

信号無視で検挙された運転者はなんと85人、一時停止違反も25人いた。いずれも制服警官のみを立たせていた前回より平均15人アップとなっている。全体では前回の64人増となる198人を検挙、警官の見ていないところで違反を重ねるという傾向は充分に確認できた。

県警では「香川ルールが構成される理由が何となくわかってきた。今後も私服警官による抜き打ちの取り締まりを進め、他県に恥ずかしくない香川にしたい」とコメントしている。

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《石田真一》

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