ひき逃げではなく、重大事件を隠すためクルマを処分?…女子短大生殺人

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静岡県警は23日、今年1月に三島市在住の女子短大生が焼殺された事件で、今年1月にひき逃げ事件を起こし、懲役1年6カ月の刑が確定して服役中の30歳の男が事件に関与した可能性が高くなったとして、逮捕監禁、強盗の容疑で逮捕したことを明らかにした。

この事件は今年1月23日未明、静岡県三島市の山中で「人が燃えている」という110番通報があり、警察が現場に急行したところ、道路工事の現場で同市在住の女子短大生が焼死していたというもの。後の司法解剖で、この短大生は生きたまま灯油を浴びせかけられ、火をつけられたと判明。残虐な殺害方法であることから、静岡県警では一時300人の捜査員を投入して周辺の聞き込みなどを行なっていた。現場からは少なくない遺留品が回収されたが、犯人の特定は難航していた。

ところが今年7月に入り、別のひき逃げ事件で服役中の男のDNAと、遺留品に残されていた皮膚片などのDNAが一致していることがわかり、警察でこの男から事情を聞いていたところ、事件当日にこの女子短大生とコンビニで会い、そのままドライブしていたという内容の供述を行なったことから、事件への関連性があると判断し、男を逮捕監禁、強盗などの疑いで逮捕した。

この男は三島で事件があった2日後の1月25日、函南町の県道で対向車と衝突するという事故を起こし、2人にケガを負わせたがそのまま逃走。目撃証言などから男の存在が浮上し、2月下旬に逮捕されている。事故当時は違反累積によって無免許状態であり、しかも事故を起こしたクルマは1月末までに処分していることから悪質な証拠隠滅と認定され、異例の実刑判決を命じられていた。

警察では当初、ひき逃げ事件を隠蔽するためにクルマを処分したものとみていたが、三島の事件で捜査線上に浮かぶことを警戒し、処分した可能性の方が高いとみて、処分されたクルマを探すとともに、この男を今後さらに厳しく追及していく方針。

《石田真一》

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