アルコール濃度なんと0.8ミリグラム!! これが危険運転致死容疑の最高数値だ

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警視庁は7日、先月18日に泥酔状態で大型トラックを運転し、中央分離帯に衝突。信号待ちをしていた歩行者2人を死亡させた30歳の運転手を危険運転致死容疑で東京地検に書類送検したことを明らかにした。事故直後に逮捕された際には業務上過失致死容疑だったが、飲酒運転の状況があまりにも悪質と判断された結果だという。

この事故は先月18日未明、墨田区内の国道14号線(京葉道路)で、中央分離帯に設置された安全帯の中で信号待ちをしていた男性2人に向かって、直進してきた大型トラックが突然進路を変えて突っ込んできたというもの。トラックの下敷きになった2人は30分後にレスキュー隊によって救出されたが、収容された病院で死亡が確認された。

警察は事故直後に大型トラックの運転手を業務上過失致死の現行犯で逮捕しているが、その後の調べにより、この運転手が当時泥酔状態であったことが発覚した。運転手から検出されたアルコール量は呼気1リットル中0.8ミリグラムという高濃度で、しかも事故直前まで数時間に渡って飲酒していたこともわかった。また、事故当時の記憶については「眠くなったからまったく知らない」と答えるなど、事故を起こしたことさえ知らない様子だった。

このため、警視庁では「極めて悪質である」と判断。業務上過失致死容疑を危険運転致死容疑に切り替え、さらに道路交通法違反(酒酔い運転)もプラスする形で送検することになった。危険運転致死容疑の適用例中、今回のアルコール濃度は最も高く、起訴された場合には厳罰が下る可能性が高い。

《石田真一》

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