歩車分離式信号機で事故激減!! ---警察庁が積極導入を奨励

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警察庁は12日、歩行者と車両の通行を完全に分離する「歩車分離式信号機」を設置した交差点における交通事故発生状況を公表した。今年1月から6月までの間だけでも事故の発生件数は確実に減少しており、効果が期待できることがわかった。

歩車分離式信号機は、歩行者とクルマの流れを完全に分離し、横断中の事故を防ごうというもの。全方向の車両の流れを完全に止めて歩行者を横断させるスクランブル方式と、歩行者の横断中には右左折車を進行させない右左折車両分離式の二つがある。前者はクルマの動きを完全に封じ込めるため、事故をほぼゼロにできる反面、クルマの流れを止めることによる渋滞の拡大が懸念されており、実際の導入では後者が中心になるのではないかと言われてきた。

全国100の事故多発交差点をモデルに6カ月間の運用を行ってきたところ、設置前の6カ月に182件発生していた事故は、設置後に112件に減少。横断中の人とクルマが関係する事故は同30件が8件となり、その効果が絶大であることがわかった。

懸念されていた渋滞についても、人とクルマの流れを分離したことで改善された交差点が多く、導入前よりも渋滞が長くなったというのは一部にとどまった。横断する人を待つことで足止めされていたクルマが、右左折車両分離式の導入後は待ち時間なしで動けるようになり、これは事前の予測と大きく異なるメリットだったとしている。

警察庁では今回の調査結果を分析し、事故の多発する交差点で導入可能な場所から徐々に採用するよう、全国の警察本部に働きかけていく方針。

《石田真一》

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