屋内駐車場が狙われる!! 東京・上野周辺で頻発する不気味な事件

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警視庁は26日、東京都台東区内の屋内式駐車場で、自動消火装置を故意に作動させるといういたずらが相次いでいることを明らかにした。今月22日以降、1日1〜2カ所のペースで、合計5カ所の駐車場で被害が報告されており、警戒を強めている。

警察の調べによると、最初の事件が起きたのは22日で、同日の午後9時30分ごろ、台東区北上野いあるビルの地下駐車場に何者かが侵入し、消火設備の作動ボタンを押した後に逃亡した。消火設備は正常に作動し、駐車場内部に不活性ガス900kgを放出後に自動停止している。上野周辺では22日深夜から25日にかけ、同様の事件が5件発生しており、いずれも同一犯による悪質ないたずらではないかとみられている。

今回被害にあった屋内式駐車場は、消火設備に不燃性のガスを使っているところばかりで、スプリンクラー式のところはひとつも無かった。ガス消火式の設備は、火災の起きた駐車場を完全に閉鎖し、酸素を含まない不活性ガスを噴射。ガスを駐車場内に満たすことで、酸素の供給を物理的に断つという方法で消火する。多くの場合、ボタンを押してから5分後にガスの噴出が開始されるが、もちろんこれは駐車場内にいる人たちの酸欠を防ぐためで、退避を呼びかける放送も流されるようになっている。

今回の事件ではガスボンベが空になってしまったという以外の被害は報告されていないが、駐車場内に止めたクルマの中で仮眠している人などがいた場合、不活性ガスが原因で酸欠死する可能性も高いため、警察ではパトロールを強化するなどの対策に乗り出した。

《石田真一》

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