【新聞ウォッチ】トヨタも国内の生産ラインを休止、雇用は守れるのか!?

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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日読売毎日産経東京日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2002年9月27日付

●8月の自動車生産前年比2.3%増、自工会発表(読売・6面)

●ホンダスクーター、中国でデザイン権無効判決、コピー製品野放し懸念「地元よりの判決多発」指摘(読売・2面)

●三菱自動車が「パジェロミニ」など変速機など16万台欠陥リコール(読売・38面)

●企画特集・欧州に挑む「トヨタの変身(中)」デザイン拠点移設、「アピール力」吸収狙う(毎日・8面)

●トヨタ、スペインの販売会社を子会社(毎日・8面)

●トヨタ財団が来月、助成金支給公募スタート(毎日・30面)

●温暖化対策「植林ブーム」製紙会社の海外事業に自動車、電力など異業種出資(朝日・13面)

●飲んでも乗れる「ノンアルコールビール」伸びてます(産経・11面)

●名鉄特急、車と衝突脱線、23人負傷、運転のスリランカ人死亡(産経・31面)

●郵政公社設立委員、座長の奥田碩会長ら14人内定(東京・27面)

●トレンド・ウオッチング、デザイナーズ・カー、異分野参加で新たな発想(東京・6面)

●トヨタ、生産ライン縮小、元町工場10年ぶり、国内需要が低迷(日経・1面)

●パリ自動車ショー開幕、日本勢、欧州市場巻き返し(日経・13面)

ひとくちコメント

きのうはこのコーナーで「販売、輸出、国内生産」とトヨタ自動車の“トリプル不調”を伝えたが、そのトヨタが主力工場の元町工場の生産ラインを縮小すると、きょうの日経が1面準トップで報じている。

記事によると、ハイブリッド車の専用ラインを2003年半ばまでに休止し、生産を他工場に移管して効率化を狙うというもの。トヨタが稼働ラインを休止するのは1993年以来10年ぶり。元町工場は90年代には45万台を生産していたが、セダンの販売不振で2001年は14万台まで落ち込んでいたという。

筆者もこの夏、久しぶりに元町工場を見学した。自動化が進んだこともあるが、トヨタの工場にしては何となく活気のない現場だったような印象を受けた。この10月8日からは中国の天津工場が本格稼働するなど、海外生産は拡大しているが、半面、国内需要の低迷からトヨタでも国内の空洞化は避けられなくなってきた。

そこで気になるのは稼働ラインの休止に伴う余剰人員の配転である。奥田会長の「雇用を守れ」という発言が色褪せなければいいのだが……。

《福田俊之》

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