29日未明、北海道釧路市内の道道で、通行中のドライバーから「路上に大量のサンマが散乱している。滑って危険だ」という内容の110番通報が入った。釧路署員が現場に駆けつけたところ、およそ50メートルの範囲に800匹の生サンマが散らばっていたという。
警察の調べによると、事件が起きたのは29日の午前2時30分ごろで、釧路市東川町の道道を走行していた複数のドライバーから「道路にサンマらしき大量の魚が散乱している」という内容の110番通報が入った。通報を受け、釧路署地域課のパトカーが現場に急行すると、およそ50メートルの範囲に800匹のサンマが散乱していた。
散乱状況から、生サンマを運送していたトラックの荷台から落下したものと推測されたが、現場はここだけに留まらず、およそ3kmの範囲に渡って300〜500匹ずつが同様に50メートル程度の範囲に散らばっていたことが後に判明。総数は1500匹に達するとみられるが、クルマに踏み潰されてしまったものもあり、正確な数はわからない。落とし主が名乗り出ることもなく、撤去したサンマも痛みが激しいことから、最終的には「路上に落ちていた」という事実のみを記録し、焼却することになるようだ。
この時期のサンマといえば、脂ものって「まさに旬」といえるが、路上に散乱したサンマに驚いて急ブレーキを掛けたクルマが、踏み潰した際にはみ出た脂でスリップするという事態にもなった。脂除去を目的とした路面の清掃にも手間取り、混乱は同日の昼過ぎまで続いた。