【新聞ウォッチ】いすゞ、希望退職に応募殺到「去るも地獄、残るも地獄」

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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日読売毎日産経東京日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2002年10月2日付

○平沼経産相、二輪車問題でベトナム政府に対し、輸入規制の撤回要求へ (朝日・13面)

○ディーゼル車の排ガスを規制、1日から改正法施行(東京・1面)

○いすゞ、希望退職4300人応募、リストラ加速、本体社員7700人に(東京・8面)

○浅井時郎・全日本トラック協会会長に聞く (毎日・9面)

○トヨタ、「ヴィッツ」など3車種で39万7263台リコール(毎日・29面)

○日野といすゞ、バス事業の統合準備会社設立(読売・8面)

○9月の新車販売、13カ月ぶり増加 (産経・10面)

○台風21号、関東上陸、東日本を縦断、交通機関大きな乱れ (日経・1面)

○ヤナセ、アウディと販社設立、メーカーとの関係強化(日経・11面)

○三菱自動車、系列2社を完全子会社に(日経・11面)

○トヨタ、元町工場の体制見直し、海外拠点の司令塔に(日経・11面)

○スタンレー、9月中間決算で経常利益62%増見込む(日経・15面)

[ひとくちコメント]

戦後最大級と言われた台風21号は、建物が崩壊するなど各地で大きな被害をもたらした。きょうは朝から台風一過の青空が広がっているが、経営再建中のいすゞ自動車の社員はそんな晴れ晴れしい気分にはなれないだろう。

いすゞが9月に募集した希望退職に、計画の3700人を大幅に上回る4266人が応募したことが明らかになった。きょうの東京などが取り上げているが、9月24日に募集を開始したところ、すぐに募集枠を超えたため、初日で締め切ったという。いすゞ側も応募者全員に退職を認めるそうで、10月31日には、全社員の4分の1にあたる4300人近くが割増退職金を手に入れて会社を去ることになる。

筆者と親交のある40代の幹部社員も会社側から提示された3000万円を超える割増退職金に動揺しながら応募した。「この先会社が存続できるかどうかもわからない」というのが決断の理由。「去るも地獄、残るも地獄」ということか…。

《福田俊之》

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