ヒュンダイ『TB』の大きな特徴のひとつがそのスタイリング。良くも悪くも装飾的なイメージが強かった韓国車らしからぬTBは、機能に基づいた“システムデザイン”が奏功しているようだ。
「システムデザインとは、“初めにスタイリングありき”ではなく、開発各部門の担当者が必要とする機能・アイデアを持ち寄り、統合してして開発を進めるデザインプロセス」と、マーケティング部の小池英嗣課長代理は語る。さらに「TBのメインマーケットはヨーロッパ。ヨーロッパでは実用性から生まれるデザインが好まれるので“システムデザイン”が重要になってくる」と小池氏。
「ヨーロッパでこのクラスにはプジョー『206』やフォルクスワーゲン『ポロ』があり、TBの大きさはこれらのちょうど中間を狙っている。そして快適性・安全性・価格はそれらライバルを上回る世界基準で開発されている」と語る。なお「TBの開発は主に韓国国内で行なわれ」(小池氏)、「22カ月の期間と250億円の費用を投じて開発された」(ウルサン研究所、ジョン・サムギ・ジェネラルマネージャー)という。