マツダは小型トラック『タイタン』にハイブリッドシステムを組み込んだ『タイタンダッシュ・クリーンディーゼル・ハイブリッド』を出品している。ベース車に使っているパーツを最大限に活かしたことが特長で、会場説明員の話では「この会場で一番安上がりな次世代ハイブリッド」だという。
このトラック、エンジンにはコモンレール式の直噴ディーゼルを採用。連続再生式のDPFを組み合わせるなど環境を重視したものとなっている。今回のモデルではこれに電気モーターのアシスト機構が加わるわけだが、これがおもしろい。
「実はモーターやバッテリーは汎用品です。うちはお金が無いので価格の高い専用設計のものは採用できません」と語る説明員。実は既存部品を最大限活用することを至上命題としており、機構的にも「新設計」というよりは「改造」に近いレベルで済むらしい。それでも燃費向上率は他社の次世代ハイブリッドより多少良いというのだから驚異的だとしか言いようがない。システム構成図を見た他社の技術者が「やられた…」とつぶやいたという話もあるようだ。
「今はモーターの価格がまだ高いのですが、他社さんが頑張ってくくれば必ず下がる。バッテリーなんかもそうですね。このあたりは普及しなくては安くならないという汎用品の宿命みたいなものがありますから。他社さんの発売が本格化した頃、安くなった部品を積んでコソッと市場に送り込むのが狙いです」(説明員)という。
●しまった、ということがないように、メールマガジン「デイリーニュースランキング」では毎日の記事の中から編集部が選んだおすすめ記事をランキングにしてお届け!! 重大ニュースの見落としがこれでなくなります。---