悪事が発覚しないことはない---市議は何をエサに身代わりを要求したのか?

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福岡県警は7日、ひき逃げ事故を起こした56歳の田川市議会議員の身代わりに出頭したとして52歳の男を犯人隠避容疑で逮捕するとともに、事故を起こした市議本人も業務上過失致傷の疑いで逮捕したことを明らかにした。

福岡県警の調べによると、この市議は10月4日午前8時30分ごろ、田川市伊田の市道交差点で集配中の郵便局のバイクと衝突した疑いが持たれている。40歳の局員は衝突の際に転倒して首などに軽傷を負ったが、クルマは止まらずにそのまま現場から逃走した。警察では軽傷ひき逃げ事件として捜査していたが、10月10日に「私がやりました、気が動転して逃げてしまった」と、田川市に住む52歳の土木請負業の男が警察に出頭してきた。

担当した田川警察署ではこの男の取り調べを進めたが、事故の状況説明が曖昧であることや、被害者の郵便局員が目撃したクルマと男のクルマが異なっていること、車体に事故の痕跡が見られないことなど。そして極めつけは「事故を起こしたのは5日の朝だった」と日付を間違えたままだったことなどを追及したところ、市議から身代わりを頼まれたことを供述。犯人隠避での逮捕となった。また、市議を任意で取り調べ、この事実を示したところ、現場からの逃走を認めたため、業務上過失致傷の疑いで逮捕している。

警察では市議とこの男の間に、何らかの利害関係があった可能性が高く、それを口実に市議が男に身代わり出頭を要請したものとみて、さらに調べを進めていく方針。

《石田真一》

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