【三菱『コルト』誕生】これがアイデンティティ---ワンモーションフォルム

自動車 ニューモデル 新型車
【三菱『コルト』誕生】これがアイデンティティ---ワンモーションフォルム
【三菱『コルト』誕生】これがアイデンティティ---ワンモーションフォルム 全 3 枚 拡大写真

三菱『コルト』のデザイン・アイデンティティは、フロントからルーフエンドに向かって流れる「ワンモーションフォルム」に結集されているといっても過言ではない。ただし、机上のデザインから実車への反映にはかなりの苦労があったらしい。

「コルトに関してはデザイン側と生産技術担当者の間で何度も激しい衝突がありました」と語るのは、乗用車本部でコルトのデザイン面の監修を行ったプロジェクトマネージャーの大塚弘明さんだ。

「ワンモーションフォルムについては、デザイン本部長のオリビエ・ブーレイがプロジェクトの立ち上がり当初から強く主張していました。流れるような連続曲面をフロントからリアエンドまで通す、というものですが、曲面を活かすというのは生産(技術)側からしてみれば相当に無茶な要求だったらしく、とにかくいろいろ言われました」という。開発初期はコルトのプラットフォームをどういうものにするのかが煮詰まっておらず、デザイン側の要求を100%は聞いていられない状況だったようだ、とも大塚さんは解説する。

「いろいろありましたが、デザイン陣の中でも“ここで引き下がったら後がない”として、それだけは譲らず、結果的には生産側が折れてくれました。まあ、その段階ではストレートプラットフォームの採用も決まり、あとは向こうで何とかすればいいと思ってくれたのかもしれません。完成したクルマを見て、これまで議論を重ねてきた相手が“キレイだな、作って良かった”と言ってくれて、それでようやく肩の荷が下りたという感じでしたね」と微笑む。

新生三菱をイメージするクルマだけに妥協は許されない。そんな覚悟がこのデザインを作り上げた。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スイスポ最終モデルの完全進化形! BLITZが手掛けた“走りと快適”の完熟セットアップPR
  2. 【BMW R1300RT 試乗】200km/hクルーズの快適さは、もはや飛行機レベル…佐川健太郎
  3. BMWの電動スクーター『CE 04』、3つの新デザインバリエーション発表
  4. 鋭意開発中、ブリッドがプロトタイプシートを公開へ…オートメッセ in 愛知 2025
  5. 名車「964型ポルシェ 911」を最新の姿に甦らせる、シンガーが最新レストア作品披露へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る