元祖ひったくりはメモ魔---1700件を自供、2620万円分は被害を確認

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埼玉県警は11日、ひったくりで逮捕されて窃盗罪で公判中の26歳の男が、1999年末から2002年5月までの間、実に1700件近い犯行を重ねていたと自供していたことを明らかにした。このうち1328件(被害総額2620万円)については実際の被害も確認できたという。

この男は埼玉県越谷市周辺を中心に1都3県で原付バイクを使ったひったくりを重ね、今年5月に同容疑で逮捕されている。手口はいずれのケースも共通で、自転車に乗った主婦をターゲットに、前かごから追い越す際にハンドバッグだけを持ち去るというもの。

男がひったくりをはじめた99年末頃から「バイクを使ったひったくり」というのがクローズアップされ、その後、この地域では同様の手口の犯罪が多発するようになっている。現在全国で悪しき流行となっている犯罪の先駆けともいえる。

埼玉県警は昨年8月に起きたひったり事件の容疑者としてこの男を逮捕したが、その取り調べの途中で1700件あまりの事件に関与していることを供述。そのうち1328件について、男の供述どおりの被害があることが判明したという。驚いたことに、男は犯行についてメモ書きで「今日はいくら」と記録していたようだ。

男は犯行後、バイクを最寄り駅の駐輪場に置き、電車で別の駅に移動。逃走用の別のバイクを使っていた。常に数台のバイクを確保しておき、使い分ける工夫をしていたようだ。奪った現金は覚せい剤などの購入に使っていたと供述していることから、警察ではこの方面でも男を追及していく方針だ。

《石田真一》

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