【新聞ウォッチ】トヨタが「ノーベル賞」社員の島津製作所と“交際”

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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日読売毎日産経東京日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2002年11月21日付

●島津、環境技術をトヨタに売却、リストラ推進、無公害化路線で利害一致(朝日・11面)

●マツダ「アテンザ」RJCカー・オブ・ザ・イヤー受賞(毎日・13面)

●高速道路料金1割下げで、建設財源わずか26億、公団関係者試算(東京・1面)

●新車商戦裏技キラリ、トヨタのリース商品など、販売不振逆手、ありそうでなかった?(産経・11面)

●企画特集「国際化進む経済」世界が相手、英語で会議、日産、仏ルノーと提携業績巻き返し(読売・20面)

●日産ディーゼル赤字46億円、9月中間最終損益(日経・17面)

●千葉のトヨタ系ディーラーの無人飛行船が強風で送電線に掛かる(日経・43面)

ひとくちコメント

ノーベル賞に輝いた田中耕一さんが勤務することでもすっかり有名になった島津製作所が、バイオ事業の不採算部門をトヨタ自動車に営業譲渡していたことがわかった。すでに、試験工場や社員の移管作業などを終えたと、きょうの朝日が取り上げている。

島津は2年連続の赤字。今回の取引で16億円の利益を得る。島津がトヨタに売却したのは、土に埋めると水と二酸化炭素に分解する環境にやさしい「生分解性プラスチック事業」。トヨタはこの技術で自動車部品の無公害化を進めるという。「リストラ中の島津と環境で売るトヨタの利害が一致した」と朝日は報じている。

ただ、島津との買収交渉が始まったのは今年5月とされており、“ノーベル賞効果”にあやかろうとしてトヨタが触手をのばしたわけではないようだ。

《福田俊之》

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