東名高速で路外転落、高さ95cmの側壁では大型トラックを受け止められない

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26日未明、静岡県小山町内の東名高速道路上り線で、10トン積みの大型トラックが追い越し車線側の側壁(高さ95センチ)に接触。そのまま側壁を突き破って高架橋から転落した。トラックは30メートルほど下にある沢まで落下し、ドライバーは衝突と落下の衝撃で全身を強く打って意識不明の重体となっている。

静岡県警・高速隊の調べによると、事故が起きたのは26日午前3時30分ごろだという。大阪市在住の44歳男性の運転する大型トラックが、追い越し車線側に設置された高さ95センチの側壁に衝突した。しかし、大型トラックのスピードが速かったこともあり、側壁は衝突の衝撃で破壊され、トラックはそのまま高架橋から落下していった。後続のトラックは事故に気づいて走行車線側に退避したが、さらに後続のトラック2台が追突。3台が絡む玉突き事故となった。

高架橋を逸脱した大型トラックは、そのまま30メートル下の沢まで落下し、着地の衝撃によって車体は大破した。この事故で大型トラックを運転していた男性が全身を強く打って意識不明の重体。玉突き事故を起こした後続のトラック運転手には幸いにもケガ人はいなかった。

現場は緩い左カーブとなっており、警察では雨に濡れた路面でスリップしてコントロールを失ったか、あるいは居眠り運転していたかの理由でカーブを直進し、側壁に衝突したものとみている。側壁は乗用車が衝突しても路外に逸脱しない設計のものだったが、車高が高く、重量もある大型トラックを受け止めるだけの力は無かったらしい。

《石田真一》

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