日本自動車工業会が27日に発表した10月の輸出実績は、前年同月比で6.8%増の40万2608台となり、10カ月連続で前年実績を上回った。北米、欧州、アジアの各地域向けが増加したもので、特にアジアは中国向けの増加などにより67%の大幅な増加となった。
輸出台数の約半分を占める北米向けは、前年同月比で4%増の18万5233台となった。米国総市場は、ゼロ金利政策の反動により2ケタの大幅な減少となったものの、日本車の輸出は堅調だった。
アジア向けは中国、東南アジア各国への輸出が増加した。特に、中国向けは、報復関税措置を撤廃したことから、前年同月にくらべ5倍以上となった。また、タイ、フィリピン、マレーシアといった東南アジア各国も大幅なプラスとなった。
1月からの累計台数は前年同期にくらべ10.9%増の385万7675台と、2ケタの大幅伸張。この調子でいけば、今年の四輪車輸出は2年ぶりに前年を上回ることになりそうだ。