気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2002年11月27日付
●「道路」公団5社に分割、推進委合意、本四は「西」に統合(読売・1面)
●トーメンへのトヨタ支援、雇用、追加出資など要請(読売・8面)
●トヨタ、中国で「コピー車」に遭遇、「安い物」で先手打つ(朝日・12面)
●三菱自動車、トラック・バス分社化を承認(毎日・8面)
●奥田碩・日本経団連会長発言、「消費税を毎年1%ずつ16%まで上げる。小子高齢化対策に外国人を雇う」(毎日・9面)
●大島の座礁自動車運搬船炎上、届かぬ放水消火難航、(産経・3面)
●石油連盟が試算、石油宇あと50年、天然ガスは61年(東京・3面)
●カー用品も好調アウトレット、新品の半額、劣化少なく(東京・9面)
●自動車生産が1000万台回復へ、2002年、自工会予測(東京・9面)
●圧縮天然ガス車増産、トラック4社、今年度5割、低公害車の本命に(日経・11面)
●日興アントが自動車流通に集中投資ファンド開設(日経・11面)
●三井金属、日産系部品会社を買収(日経・13面)
●日産の小型商用車、スペインで生産拡大(日経・13面)
●ブリヂストン、タイヤ生産の部材在庫ゼロのシステム開発(日経・13面)
ひとくちコメント
10月から中国での乗用車生産を開始したばかりのトヨタ自動車が、早速、外見をまねたコピー車に直面している、ときょうの朝日が経済面で報じている。
北京市内で写した「コピー車」と本物の『ハイラックス・サーフ』(先代)のスナップ写真も掲載されているが、違いを見分けられないほどそっくり。名前も紛らわしい「サーフ」に対して『セーフ』だそうで、長さや高さは本物とそれぞれ2センチ違うだけ。ただし、価格は本物の約4分の1以下の低価格だという。
記事によると、知的財産を侵害されたトヨタでは、コピー問題が台頭した二輪車のような法的措置は、当面控える構えという。ただ、中国でも技術力が向上しており、家電製品などは日本製とほとんど品質が変わらなくなってきた。
「燃費や環境技術まではコピーできない」と、トヨタの開発担当は静観しているが、その優位性がいつまで続くのか……。