【ホンダ『フィット・アリア』発表】タイの人々は日本以上にクルマ選びが厳しい

自動車 ニューモデル 新型車
【ホンダ『フィット・アリア』発表】タイの人々は日本以上にクルマ選びが厳しい
【ホンダ『フィット・アリア』発表】タイの人々は日本以上にクルマ選びが厳しい 全 4 枚 拡大写真
正直な話、実車を見るまでは「どれほどの品質なのか」と疑問だらけだった『フィット・アリア』だが、その品質の良さには驚いた。車体各部の組み付けも良いし、いわゆる“チリ”もきっちりと揃っている。

アリアの車体開発を担当したチーフエンジニアの一尾智史さんは「タイの人たちがこのクルマに要求する品質は、日本のそれとは段違いといえるほど高い」と説明する。そのため、このクルマは従来のスモールカー以上に神経を尖らせて作られたようなのだ。

タイでは『シティ』として販売されるのは前述のとおり。現地では1.5リットルエンジン搭載バージョンのみが用意され、日本円での価格は150万円前後となる。日本での価格は約140万円で、現地との差はほとんど無いといえるのだが…。

「実は現地での150万円という価格に問題がある」と一尾さん。タイでは150万円もあれば地方に家が一軒買えてしまうという。そう、クルマ=財産なのだ。それだけに開発中も現地スタッフから「あれはダメ、これもダメ」という改善リクエストが非常に多く、逆に学ばされることの方が多かったとか。

アリアではデザイン上の観点から省かれているが、シティではドアにモールが配されている。もちろんこれも実用面を優先したから。インテリアの内装がクラスを超えた高級感を強調しているのも、「これだけのお金を払うのだから、これぐらいはやらないと顧客は満足しない」という現地営業サイドからの突き上げがあったらしい。

こうした要求の集大成がアリアというクルマを作り上げているが、裏話を聞かされると品質の良さにも納得ができる。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産『エクストレイル』e-POWER が走行不能に!…土曜ニュースランキング
  2. Z32ファン感涙、レトロ感あふれる『フェアレディZ』が話題…9月の新型車記事ベスト5
  3. レクサスの最高峰セダン『LS』36年の歴史に幕、SNSでは「センチュリーが後継モデルに?」との期待も
  4. マツダの新型SUVが約250万円から!?「バグってる」「買わない理由がない」など驚きの声殺到
  5. 「ヤリクロ超えたのでは?」スズキ『クロスビー』のフルモデルチェンジ級進化に「最近スズキすげぇな」などSNS興奮
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る