道路関係四公団民営化推進委員会がまとめた提言に対し、道路族ら建設推進派から続々と反対の声があがり始めた。自民党の道路調査会は、高速道路の早期整備を決議。高速道路建設推進議連も「民営化委の最終報告にとらわれず、地方の理解と協力を得て整備を進める」などとする決議を採択した。
これに対し、小泉首相は「民営化委の報告を尊重する」と言ったきり。一枚岩に見える建設推進派も、結局は「地元選挙区の高速道路だけは作って欲しい」というセンセイ方の集まりに過ぎず、建設路線の選別が始まった場合の求心力は心許ない。
建設推進派は“数の力”で気炎を上げる一方で、あいかわらずダンマリ作戦を決め込む小泉首相に言いようのない不安感を抱いているようだ。