暴走族OBが現役メンバーに襲撃を指示することは犯罪です---東京で逮捕者

自動車 社会 社会

警視庁は10日、暴走族の現役メンバーに対立するグループを襲撃するように仕向けたとして、暴走族OBの3人(うち少年1人)を傷害教唆の疑いで逮捕したことを明らかにした。実際の襲撃に参加していないメンバーを同容疑で逮捕するのは極めて珍しい。

警視庁・赤羽署の調べによると、問題となった暴走族グループは北区を中心に活動しているという。今年7月、台東区を中心に活動するグループが、この暴走族の活動エリアである環状7号線などに出没。それを確認したグループのOBが後輩の現役メンバーを呼び出し、「お前らがおとなしくしているからなめられているんだ。やっちまえ」などと言い、敵対するグループを襲撃するように仕向けた。

これを受け、現役のメンバーらは7月28日未明、北区浮間付近にいた敵対グループの4人を集団で取り囲み、殴る蹴るなどの暴行を行い、全治3日から10日の軽傷を負わせたという。

別件で現役のメンバーを検挙した際、この暴行についても犯行を認める供述を行ったため、6人を傷害容疑で逮捕。さらに取り調べを進めた結果、襲撃がOBの指示だった可能性が高くなったため、事件当時は現場にいなかったOBにも「傷害教唆」を適用し、今回の逮捕に至ったという。

北区赤羽周辺では、警察が確認しているだけで6〜10の小規模グループが存在していると言われており、近隣のグループとの縄張り争いも絶えない。今回の一件もOBが「縄張りを荒らされた」と認識したことから始まっており、警察では今回の事件を機に現役メンバーと密接な関係を持つOBに対しても捜査のメスを入れていく方針。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. メルセデスベンツの主力SUV『GLC』、新型を9月に世界初公開へ
  2. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  3. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  4. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
  5. カワサキ『Ninja ZX-25RR』を日本初導入、価格は105万2700円 スタンダード版「25R」は廃止
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る