兵庫県警は11日、今年1月から10月までの間に、30km/h以上のスピード違反で摘発を受けて処分された警察官の数が19人であることを明らかにした。職務外での運転で摘発されるケースが大半だが、公務中の違反摘発も2件あるという。
これは兵庫県警の監察官室が公表したもの。兵庫県警に勤務する全警察官のうち、30km/h以上の速度超過(赤キップ級の違反)を発見されて摘発された者の数をまとめている。
違反者のうち、最高は64km/hオーバーを記録した巡査2人で、それぞれ別の場所で検挙されている。ただし、その理由については「早く帰ろうと思って、つい…」という挙げているようで、帰宅を急ぐあまり、アクセルを必要以上に踏み込んでしまったらしい。この他にも超過40km/h台の違反者が8人、30km/h台が9人いた。また、本来はこうした交通ルールを厳守し、部下に指導すべき存在の幹部警察官(警視2人、警部1人)も摘発を受けていることがわかった。
今年からは摘発=原則として内部処分も合わせて実施となり、戒告処分と本部長訓戒が各1人、所属長注意が17人となった。昨年は基準が緩かったこともあるが、スピード違反では1人しか処分をうけておらず、警察官のモラルが低下傾向にあるともいえる。
県警では「今年の結果はあまりにも悪かった。今後は内部処分も合わせて実施することになってので抑止効果を期待しているが…」と歯切れ悪いコメント。