暴走族も期待族もギンギン族だってノックアウト---京都の新条例は最強だ

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京都府警は12日、導入に向けて現在検討中の「京都府暴走族等の追放の促進に関する条例(仮称)案」の試案を公表した。暴走族の集会だけではなく、沿道に集結する期待族も同様の扱いとするもの。同府警のWebサイトや各警察署で公開し、来年1月5日まで郵便やEメールなどの手段でパブリックコメントを求める。

この条例は京都府の府条例として来年度からの施行を目指しているもの。暴走族が行う示威活動のうち、現行の道路交通法ではカバーできない部分を規制対象とするもの。他の県が導入した同様の条例を参考にしつつ、その内容をより強化させている。

具体的には公園や駐車場など、道路以外の場所での危険運転(空ぶかしや急発進)、特攻服姿で集まって暴走族の旗を振るなど威勢を示す行為が禁止となり、5万円以下の罰金が命じられる。

特筆すべきなのが、暴走族の示威活動(暴走、集会)に対し、沿道などから声援を送る「期待族」を罰則対象としたことにある。暴走族を見物することを目的に多人数が集まる場所を府の公安委員会が「暴走行為助長禁止重点区域」に指定。ここで大騒ぎをした場合には10万円以下の罰金。再犯であることが確認できた常習者の場合には、20万円以下の罰金または3カ月以下の懲役を命じるという厳しいもの。

京都ではいわゆる「暴走族」だけではなく、大型スピーカーを搭載した改造車から大音量で音楽を流すギンギン族(繁華街などに留まり、暴走こそしないがギャラリーは多く集まる)が大きな問題となっている。今回の条例はこれまで取り締まる法的根拠の無かった部分まで対象を広げることを目的としており、かなり厳しいものとなっている。

条例案は12日から京都府警Webサイト、各警察署の交通課で公開しており、条例に対する市民の意見は来年1月5日まで郵便、ファックス、Eメールなどで募集している。

《石田真一》

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