Dレンジのままで駐車場に放置? 暴走したAT車にはねられ死亡

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11日午後、秋田県八竜町内のショッピングセンター駐車場で、買い物を終えて店から出てきた79歳の女性に向かって駐車されていた無人の軽自動車が突っ込んだ。女性はクルマの下敷きになり、病院に収容されたが翌日の朝に死亡した。

秋田県警・能代署の調べによると、事故が起きたのは11日の午後2時15分ごろとみられる。八竜町浜田のショッピングセンター駐車場で、買い物を終えて店から出てきた79歳の女性に向かって駐車していた軽自動車が動き出した。軽自動車は微速で女性に衝突。女性は弾みで転倒したが、軽自動車はなおも止まらず女性の胸部に乗り上げる形で前進を続けた。周囲にいた数人が異変に気づき、クルマを持ち上げるなどして女性を救助したがすでに意識はなく、病院に収容したものの意識が戻らないまま12日早朝に死亡した。

警察では事故を起こした軽自動車を運転してきた55歳の女性から事情を聞いているが、事故当時このクルマはオートマチック(AT)のセレクターレバーが「Dレンジ」に入ったままだった。女性は「Pレンジ」にすることも、サイドブレーキを使用することもなく、クルマを降りて買い物をしていたという。

クルマは経年結劣化などが原因のためか、「セレクターレバーのポジションがDレンジでもアクセルを踏まないかぎりは動かくなっていた」と女性は供述しており、冬季であることからサイドブレーキも使用していなかった。警察ではエアコンの動作などで一時的にエンジンの回転が上がり、それが原因でクリープ現象が起こり、ゆっくりと前進していったと分析している。

今後はクルマの検証作業を進めるとともに、容疑が固まり次第でこの女性を業務上過失致死容疑で検挙する方針。

《石田真一》

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