ベルト着用の有無が明暗をわける---簡易な2点式でも忘れるとこうなる

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13日午前、山口県美祢市内の中国自動車道上り線・美祢インターチェンジ(IC)出口付近で、男性6人が乗ったワゴン車が本線と出口車線との間に設けられた分離帯に激突し、そのまま横転した。この事故で後部座席にいた3人が車外に投げ出されて死亡している。

山口県警・高速隊の調べによると事故が起きたのは13日の午前7時15分ごろだという。中国自動車道の上り線を走っていたワゴン車が、美祢ICへ向かう出口車線と本線の間に設置された分離帯に100km/h程度の速度で激突。衝突の弾みでそのまま横転しながら本線上を滑走した。

この事故でワゴン車の後部座席にシートベルトを着用しない状態で乗っていた3人が次々と車外に投げ出され、48歳と64歳の男性が滑走してきたクルマの下敷きになって即死。62歳の男性は車外放出された際に胸を強打し、収容された病院で事故から2時間後に死亡した。前部座席の3人はベルトをしていたために重軽傷は負ったものの一命は取り留めており、ベルトの有無が明暗を分ける結果となった。

6人は仕事のために山口県小郡町に向かう最中で、警察では降りる出口を誤認して急ハンドルを切ったか、あるいは居眠り運転のいずれかの可能性が高いとみて、運転していた人物の特定を進め、事情を聞く方針。

今回の事故を起こしたような貨物用ワゴン車の場合、後部座席には2点式の簡易なベルトしか設置されていないが、それでも着用しないと命に関わる事態になる。

《石田真一》

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