負担が減れば犯罪も減る? 110番全国トップの警察署を分割

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福岡県警は16日、福岡市西部に新しい警察署を設置するための土地取得予算要求を来年度予算で行うと、開会中の福岡県議会・警察常任委員会で示した。急激なベッドタウン化の進行によって署員1人あたりの受け持ち人口が1000人を突破した(福岡)西署を分割するためのもの。

西署は福岡市西部の西区、早良区、城南区を管轄しており、管内の総人口は約50万人と言われている。数年前から急激なベッドタウン化が進行し、警官1人あたりの受け持ち人口も1000人を突破。人口増加に伴って110番の受理件数も比例して増加し、昨年は4万5861件に達した。これは佐賀県、石川県の県内全受付数を超える数値で、1署あたりとしては全国トップ。

管内で問題となっているのは、ベッドタウン化によって若年層の人口が増えたことで、少年犯罪の認知件数が増加したことだ。特に原付バイクを使ったひったくり犯罪、あるいは新規に結成される暴走族グループなど、このところ福岡市西部が拠点となることが多く、こうした犯罪を撲滅するためにも警官1人あたりの負担軽減を求める声が内部から高まっていた。

新設される警察署は西区のみを管轄。同区中心部の土地区画整理事業区域内、つまり将来に大規模マンションが立ち並ぶと予想される地域に置くことを予定している。職員の配置数をどの程度にするのかなど、具体的な検討はこれから行うが、順調に予算獲得が出来た場合でも、新設までには3年程度の時間を要すとみられる。

《石田真一》

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