死亡原因は「俺ってスゴイだろ&面倒だから」……群馬県警

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群馬県警は16日、県内で発生した交通事故による死亡者が4年ぶりに200人を突破したことを明らかにした。県警ではシートベルトの着用や、携帯電話を運転中に使わないなど、基本的な部分での徹底を県民に求めていく方針だ。

県警交通企画課の調べによると、群馬県内で起きた交通事故による死亡者数は、14日深夜に発生したひき逃げ事故で50歳男性が死亡したことから、4年ぶりに200人を突破した。前回200人超を記録した1998年には208人が交通事故を原因として亡くなっており、今年はそれに匹敵するか、上回る可能性も出てきた。

県内で今年発生した事故のうち、特徴的なのは「若者の無謀運転が原因で、一度に多人数が犠牲になること」で、いずれも免許を取得して数年の若い男性が自分の技術を過信し、一般道を100km/hを超える速度で走行中に事故を起こしているという。死亡交通事故全体でも速度超過は26.7%を占めており、高速で走ることの危険性が認知されていないという見方もある。

また、200人中91人はクルマに乗っている際の事故で死亡した乗員だが、65人がシートベルトを着用していなかったとみられる。さらにこのうち38人についてはベルトさえ着用していれば生存していた可能性が高いという。

群馬県民にとってクルマは普段の足であり、特に近距離乗車でベルト着用を面倒だと思う人が相変わらず多いと分析している。県警では「シートベルト着用や、最近忘れ去られている運転中の携帯電話使用禁止など、単純な部分での徹底が図れれば死亡者はもっと減るはずなのだが…」とコメントしている。

《石田真一》

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