免許取得半年でドリフトなんかするな!! 19歳少年に危険運転罪で懲役刑

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神戸地裁は16日、自分の運転技術を過信して無謀運転を行い、路外に逸脱した際に2人を死傷させ、危険運転致死傷罪に問われた19歳の少年に対し、「無謀極まりない行為」と断定し、懲役3年以上5年以下の実刑判決を言い渡した。同地裁が未成年者に対して危険運転罪の適用を認めるのは今回が初めて。

問題の事故は今年6月2日未明に起きた。被告少年は友人と一緒に徳島県鳴門市を訪れ、いわゆる「ドリフト族」の見物を行っていた。当初は見物するのみだっが、「この程度なら自分でもできる」と判断。同乗する友人4人の制止を振り切り、1台のクルマを追従する形で暴走に参加した。少年のクルマは制限30km/hの道路を80km/h程度の速度で走っていたが、途中のカーブを曲がりきれずに直進。暴走を見物していた2人の男性を次々にはねた。この事故で25歳の男性が全身を強く打つなどして死亡。もう1人が重傷を負った。

16日の判決公判で神戸地裁の森岡安広裁判長は「事故は、暴走する別のクルマに追いつこうと同乗者の制止を無視して高速走行したために起きた」と断定。その上で「同乗者の制止を無視し、無謀な危険運転に及んだもので、安全をまったく顧みない極めて悪質な犯行」と指摘した。また、被告が免許取得からおよそ半年しか経過していなかったことにも触れ、「運転免許を取得してわずか半年にもかかわらず、以前から数回の危険運転を行い、交通法規を軽視する傾向がある。この点を考慮するなら重い刑事罰から逃れることはできない」として、懲役3年以上5年以下の不定期刑を言い渡した。

《石田真一》

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