広島“県”の暴走族追放促進条例、賛成多数で可決・成立

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広島県議会は17日、暴力団と暴走族の間を取り持ち、暴走などを指示する暴走族OB(いわゆる“面倒見”)を排除することを目的とした「広島県暴走族追放促進条例」を賛成多数で可決・成立した。今回成立したのは県の「暴走族追放促進条例」で、広島県全域が対象となる。今年4月に施行された広島市独自の条例では、暴走族が特攻服を着て集会することを禁じたが、県条例では暴走族の後ろ盾となっている暴力団を排除することが狙い。

暴力団と深い関係を持ち、暴走族現役メンバーに対して「暴走しろ」、「集会をやれ」、「カネを集めろ」などの指示を行う面倒見を封じ込めることを主眼に置いている。面倒見が少年に対し、暴走族の結成、加入を命じたり、離脱を禁止するなどの行為が確認された場合や、様々な名目で現金を集めていることが発覚した場合、暴対法で定める指定暴力団の威力を示したりした場合などが禁止行為として掲げられており、これを違反した場合には6カ月以下の懲役、あるいは30万円以下の罰金が命じられる。

広島市の暴走族追放条例施行後、暴走族との関与が明らかになることを嫌い、暴力団員の手が広島市以外のグループに伸びているという広島県警の分析もあり、今回の条例がそうした動きに歯止めを掛ける。

《石田真一》

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