【新型ダイハツ『ミラ』発表】直噴・★★★・30.5km/リットルのヒミツ

エコカー 燃費
【新型ダイハツ『ミラ』発表】直噴・★★★・30.5km/リットルのヒミツ
【新型ダイハツ『ミラ』発表】直噴・★★★・30.5km/リットルのヒミツ 全 2 枚 拡大写真

直噴リーンバーンエンジンは排ガス浄化が難しい。これはリーンバーンの宿命と言えるもので、成層燃焼では、NOx(窒素酸化物)が多く発生する空燃比域を避けることができないからだ。三菱の「GDI」やトヨタの「D-4」シリーズで軒並み★が少ないのはこのためである。

ところが軽自動車で初めて直噴エンジンを搭載した新型『ミラ』の「V」グレードは★★★を取得している。なぜこのようなことが可能かと言うと、直噴エンジンではあるがリーンバーンではないからだ。

「660ccしかありませんので、リーンバーンだと充分なトルクを確保できません」と、第一エンジン室の寺田英樹氏は説明する。「そのほか、吸気のタンブル流(縦回転の渦巻き)を強くして効率を高め、可変バルタイを利用してEGRを15%ほど行って★★★を達成しました」とのことだ。

また、このミラ VはMTのみの設定となる。いまどきATでないと売れないのは当たり前だが、ここまでして30.5km/リットルにこだわる理由は、ガソリン車最高燃費を謳うために、スズキ『アルト』の30km/リットルを上回る必要があったからだ。

ミラVの希望小売価格は92万円。売れ筋モデルと見られるミラ L(5MT)より20万円近く高いほか、装備レベルも助手席アシストグリップが省かれるほど簡素なもの。環境技術的には最先端のスペックだが、数を売るモデルでないだろう。寺田氏によると、「官公庁などに納入したい」とのことである。

《》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. どこだ? 日産が7工場を閉鎖予定---可能性のある工場すべてをリストアップした
  2. 【メルセデスベンツ Eクラスオールテレイン 新型試乗】Eクラスを選ぶならこれが一番。ただしお値段は…中村孝仁
  3. 地面が光る「埋込型信号」が日本初導入、「横断歩道がわかりやすくなった」効果に期待
  4. インフィニティの中型SUV『QX60』、改良新型は表情一新…初の「SPORT」も設定
  5. マツダ『CX-5』新型、7月10日世界初公開へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る