新型『ミラ』、『アヴィ』は一見するとスッキリした面構成のようにも見えるが、実は複雑な形状となっている。近寄って、じっくりと眺めないとわからないのが難点だが、角度によっては非常にスタイリッシュにも、ダイナミックにも見える。
「実はこれがミラをしっかりと見せる秘訣なのです」と説明するのは、ミラのデザインを手掛けた第一デザイン室の上山喜代治室長。
デザインコンセプトのうち、前提条件としていたのは「タイヤをできるかぎり外側に配置し、安定感を強調するということ」だった。ただし、女性をターゲットとしている以上、「必要以上に大きく見せてはいけない」という相反する条件もあった。さらには「室内空間をできるかぎり確保したい」という設計からの要求もあったが、結果的にはこれらを全てクリアさせた。
「タイヤハウスあたりが一番外側で、同じ高さのドア面はわずかに引っ込めて内側に傾斜してあります。こうすることでタイヤハウスの張り出しが強調される。下降するウインドーの収納スペースと、ひじかけ配置の問題があり、ショルダー部分がボディ面の最大幅になり、頭上に向かうにつれて軽く傾斜させてある。だから上方から眺めるのと、下から眺めるのでは大きさも若干違うように感じるはずです。目の錯覚みたいなものですが…」と語る。
しゃがみこんだ状態で後方から前方を、ちょっと上向き加減で眺めると「ダイナミックなミラ」に、立った状態で前方のフェンダー端あたりから眺めると「スタイリッシュなミラ」に見えるという。複雑な面構成の成せる技とのことだが、これはご自分の目でお試しあれ。
●おっと、これは?! メールマガジン「デイリーニュースランキング」では毎日の記事の中からオートアスキー編集部が選んだおすすめ記事をランキングにしてお届け。自動車業界、クルマライフのトレンドをキャッチアップ!---