広島県警は25日、1月1日未明に今年も行われると予測している「初日の出暴走」を阻止を目的に、実際の取り締まりが行なわれる国道2号線の検問所予定地で本番さながらの暴走族車両抑止訓練を実施したことを明らかにした。
今回の訓練を実施したのは広島県警・大竹署。広島の暴走族は国道2号線を経由し、山口県防府市の防府天満宮へ向かう「初日の出暴走」を毎年行う。今年は広島市で暴走族追放条例が施行されたため、例年は広島市内で示威活動を行った暴走族の一部が初日の出暴走に参加していたが、今年は示威活動が禁止行為と認定されたため、例年の2倍近い数の暴走族が初日の出暴走に参加するのではないかという事前予測もある。
このため、広島県警管轄としては最終ラインにあたる大竹市内の国道2号線に特別検問所を設置。今回の抑止訓練は「山口県方面に西進していく暴走族グループがこの特別検問所の突破を図った」と想定して行われた。
訓練は同署員が運転するバイクやクルマを仮想の目標として行われた。蛇行運転を繰り返しながら検問での停止命令を無視したバイクの前方に抑止ネットを展開。ネット手前でバイクを捨てて逃走するメンバーを取り押さえるなど、本番さながらの訓練を繰り広げた。
12月31日深夜から1月1日未明にかけては、主要幹線道の複数の地点で同様の検問を予定しており、広島の暴走族を他県に出さないだけではなく、他県からの流入も防ぐなどの対策も行う方針だ。
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