岡山県は25日、今年4月に施行された県条例「快適な環境の確保に関する条例」に基づき、岡山空港の駐車場に長期間放置されていた自動車5台の撤去に踏み切った。残る9台についても、同条例を適用して今後の撤去を続ける方針。
岡山空港は県が管理する「第3種空港」で、1988年から供用を開始した。岡山市北部の山を切り開いて造成。空港利用を促進することや、岡山市中心部から18km離れており、中心部に隣接する形であった旧・岡山空港よりも利便性が欠けることから、県では空港開設当初から駐車場を無料で開放してきた。
ところがここ数年、広大な駐車場に「いらなくなったクルマを捨てていく」ということが増え始め、地元では問題化していた。このため県では今年4月に県条例「快適な環境の確保に関する条例」を施行。こうしたクルマの撤去を行い、別の場所に有償で保管することを決めた。
25日の撤去は、空港に隣接する駐車場に「長期間放置されている」と認定された5台について行われた。最短で9カ月、最高で2年半近く、同じ場所に駐車されていることから「放置」と判断したようだ。撤去されたクルマは別の場所で半年間、県が有償で預かる形で管理され、所有者が返還を求めた場合には移動費用などを含めて請求する。ただし、この申し出が無い場合は所有権を放棄したものとみなし、原則処分となる。
県では残る9台の放置車両についても早い段階で撤去に踏み切る。
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