気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2003年1月15日付
●スズキ、「軽」V30記念特別仕様車発売(読売・11面)
●BARホンダ新マシン発表(読売・25面)
●パリ・ダカで事故の篠塚選手パリに転院(読売・25面)
●東京都ディーゼル車買い換え補助24億円増額(読売・33面)
●自動車デザイナー、熱い引き抜き競争ブランド強化の要に(朝日・10面)
●大和証券グループ金型メーカー「オギハラ」に40億円出資へ(朝日・11面)
●日立ユニシアオート、全従業員の2割の1300人リストラへ(毎日・8面)
●景気判断3カ月連続下方修正へ自動車販売など陰り(東京・3面)
●ホンダなど企業収益に中国効果(日経・3面)
●日産、小型車を強化追浜工場生産能力アップ(日経・11面)
●キティちゃん街を疾走、神奈川中タクシーが外装デザイン(日経・31面)
ひとくちコメント
経営環境が悪化している自動車部品メーカーが後を絶たない。大和証券グループが自動車金型部品メーカーのオギハラに約40億円の出資を行なうと発表。経営陣なども受け入れて新たな経営体制と今後の事業計画を詰める。きょうの日経など各紙が取り上げている。
さらに、日立ユニシアオートモティブは、国内グループ人員の2割削減や国内2工場閉鎖を柱とする合理化計画を発表した。今月末に1300人の早期退職を実施するという。
一方で、日経によると、日産自動車が神奈川県の追浜工場の生産能力をアップして小型車を強化するというが、17日に開かれる月例経済報告の関係閣僚会議で、竹中金融・経済財政担当相が、景気の基調判断を3カ月連続で下方修正する方針を固めている。「底堅く推移してきた食料品や自動車販売などに陰りが見られるためだ」(東京)という。
ベア要求も日産を除いて各社とも軒並み見送る公算が強まっており、新年になって半月が過ぎても元気な話題は聞こえてこない。